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兵庫県尼崎市は、ウサギ、ニワトリといった学校で飼育されている動物の診察・治療や、飼育方法の指導などを適切に行うため、今年6月から市開業獣医師会に学校飼育に関する業務を委託し注目されている。
学校関係者や保護者からは、「獣医師から直接、指導を受けた子ども達は命あるものの尊さを感じているようだ」との声も聞かれ、大きな反響を呼んでいる。
「ウサギが病気かどうかの見分け方が、分かる人は」との問いかけに、「はーい」と元気よく手が挙がる。
先月30日、市立園田小学校の児童らを対象とした、獣医師による訪問飼育活動が行われた。
約30人の児童が、小動物の病気、けがについてや性別の見分け方などの指導を受けた。
これには業務委託を提案・推進した市議会公明党の仙波幸雄議員も参加。
終了後、学校関係者らとも懇談した。
この業務委託は、市と市開業獣医師会が契約を結ぶことで、
@学校現場での飼育に関する知識の普及
A教職員への適正指導
B動物の健康管理
−をよりスムーズに行おうという体制づくり。
獣医師会のメンバーが、市立幼稚園(18園)、同小学校(43校)を対象に訪問活動を行う。
同市ではこれまで、獣医師会のメンバーが要望の強かった小学校9校を対象にボランティアで訪問活動を行っていた。
しかし、その他の小学校では、病気になったり、けがをした小動物への対応はまちまちで、児童や教職員の飼育に対する知識も不十分だった。
このため、動物飼育を通して「豊かな人間性の育成に資する」との学校教育の趣旨にも適合していない状況だった。
こうした管理状態を憂慮した市開業獣医師会の村上義久・獣医師らは、改善への協力を仙波議員に申し入れた。
仙波議員は早速、市教育委員会に対して適切な管理体制を作るよう求めるとともに、市議会本会議(2008年9月)で、獣医師会がボランティアで学校飼育を支援している現状を指摘した上で、「市は必要な予算をとり、専門家に委託すべき」と提案。
これに対し、市側は前向きな対応を約していた。
今回の業務委託について村上獣医師は、「大きな一歩。子ども達はしっかりとした飼育活動を通して、命の等さを学ぶことができる」と語っていた。
−−−「公明新聞」より転載−−− |